ショックウェーブ IVL(Intravascular Lithotripsy)
ショックウェーブとは冠動脈内に形成された石灰化に対して使うバルーンデバイスです。従来であれば主に「ロータブレータ」「ダイヤモンドバック」が使用されてきていると思います。こういったデバルキングシステムでなくでも「カッティングバルーン」「スコアリングバルーン」といったバルーンなども用いて治療しています。ここ最近ではこれらに加えてnewデバイスの「IVL」が市場にでています。バルーン内部に衝撃波を加えることのできる機能が組み込まれており、血管の中から石灰化に亀裂、割れ目を作ることを目的としたデバイスとなっていま ...
エクスチェンジデバイス KUSABI, Victoria, Trapper
依然紹介したエクスチェンジデバイス ”KUSABI” の他にも・Victoria 東海メディカルプロダクツ・Trapper Bostonの2種類があります。今回はこれらも含めてまとめていこうと思います。 Trapper トラッパー Boston社製 大きな特徴はガイディングカテーテルからバルーンが飛び出さないように「インナーチューブ」と言われるストッパーがあることです。(図1)インナーチューブは前後に動かせることができ、90cm、100cmのガイディングカテーテルどちらにも対応しています。梱包から ...
日本人を含む東洋人に多い「頭蓋内動脈狭窄」はカテーテル治療での期待が大きい分野の一つです。今回はそんな脳血管動脈の狭窄についてまとめていきます。 原因は主に3つ 頭蓋内動脈が狭窄する原因は主に・動脈硬化・解離・攣縮の3つとなっています。主な治療法としては動脈硬化には「バルーン拡張術(PTA)」解離には「ステント留置」攣縮には「PTA」または「血管拡張薬」となっています。 動脈硬化による狭窄 治療目的としてはCAS(頸動脈ステント留置術)と同様に血管を拡張することが目的となっています。動脈硬化に対してPTA ...
臨床工学技士ならではの「エコーガイド下穿刺」でのポイントです!!あくまでも穿刺は医師がすることなので手順などもまとめますが、基礎的なことのみ穿刺方法としてまとめます。ここでは少なくともシースを挿入する時を想定しており、概略だけのつもりですので悪しからずです。 シースとは?? シースってなに?? 挿入手順は?? ・エコーガイド下穿刺の流れ 簡易的 穿刺の手順 触診し血管を探る マーキングしておくと良い エコーを準備する プローブは基本的にはリニア型を用いる 消毒 乾燥するまで待つ イソジンやクロルヘキシジン ...
心筋生検は生体において心筋の組織学的情報を得る方法の一つで、心筋疾患の診断においてなくてはならない検査の一つです。劇症型心筋炎、心筋症などのカテーテル検査時に原因検査のためにされる検査の一つです。今回は検査方法の概要をまとめます。ちなみに、心筋生検は日本発祥のようですよ!!!誇れますね! ・心筋採取部位 心筋生検で最も採取される部位は右室から採る心室中隔です。臨床検査的には左室側からの採取でも問題ないが、簡易性、安全性から右室側から採取されることの方が多いです。静脈系の方が止血が容易、右室側からの方が循環 ...