ペースメーカにおいてのアルファベットの文字自体はご存じかと思いますので詳しくは書きません。しかし、意外とDDIとDDDの違いとなるとわからない人もいらっしゃるようなので今回は「DDI」と「DDD」の違いについてまとめていきます。 ペースメーカ設定のアルファベット ペースメーカの設定を示すアルファベットはご存じの事かと思いますのでさらっと書きます。ペースメーカの一文字目はペーシングする場所を示しており、Aなら心房、Vなら心室、Dならその両方です。Oならペーシングなしです。ペースメーカの二文字目はセンシングす ...
主にカテーテル(特にPCI)をメインに記事を書いておりましたが今後はデバイス、CIEDsに関しても書いていこうと思います。実臨床で経験した作動、設定変更などをもとにまとめていきたいと思います。1記事目としましては【2:1作動】です。2:1ブロックレートなどとも言われているものです。「にいち作動」などと聞くこともあります。植え込みデバイスは設定どおり忠実に作動しておりますが、設定変更の余地があるものですので対応が必要です。今回はウェンケバッハ作動も同時にまとめます。 2:1AVB、ウェンケバッハ型AVB 初 ...
コメントで頂いたということもあり今回はOCT/OFDIにおけるpush法に関してまとめていきたいと思います。ご存じの通り、OCTやOFDIは血球成分を造影剤や低分子デキストランを用いてフラッシュしている間に血管内を観察するデバイスです。しかし、高度な狭窄などによって血球成分がフラッシュできないことがあります。そんな時に行う手技として「push法」と呼ばれるものがあり、今回はご紹介させて頂きたいと思います。プッシュ法とは一言で言うと造影してからOCT, OFDIをプラークよりDistalにデリバリーして記録 ...
ELCA:エルカはレーザーを照射することによって組織を「蒸散」させる特殊な冠動脈形成術の手技のひとつです。主にACSの時に問題になる血栓に対してエネルギー照射して蒸散、除去を行います。ISRや動脈硬化組織にも効果があり、0.014inchのガイドワイヤーを用いて治療します。今日のレーザーの使用は下肢領域でステント内再狭窄、デバイス領域ではリード抜去で使用されることができます。今回は冠動脈領域に関してまとめます。ELCA:Excimer Laser Coronary Angioplasty の略となってます ...
ショックウェーブ IVL(Intravascular Lithotripsy)
ショックウェーブとは冠動脈内に形成された石灰化に対して使うバルーンデバイスです。従来であれば主に「ロータブレータ」「ダイヤモンドバック」が使用されてきていると思います。こういったデバルキングシステムでなくでも「カッティングバルーン」「スコアリングバルーン」といったバルーンなども用いて治療しています。ここ最近ではこれらに加えてnewデバイスの「IVL」が市場にでています。バルーン内部に衝撃波を加えることのできる機能が組み込まれており、血管の中から石灰化に亀裂、割れ目を作ることを目的としたデバイスとなっていま ...