コメントで頂いたということもあり今回はOCT/OFDIにおけるpush法に関してまとめていきたいと思います。ご存じの通り、OCTやOFDIは血球成分を造影剤や低分子デキストランを用いてフラッシュしている間に血管内を観察するデバイスです。しかし、高度な狭窄などによって血球成分がフラッシュできないことがあります。そんな時に行う手技として「push法」と呼ばれるものがあり、今回はご紹介させて頂きたいと思います。プッシュ法とは一言で言うと造影してからOCT, OFDIをプラークよりDistalにデリバリーして記録 ...
ELCA:エルカはレーザーを照射することによって組織を「蒸散」させる特殊な冠動脈形成術の手技のひとつです。主にACSの時に問題になる血栓に対してエネルギー照射して蒸散、除去を行います。ISRや動脈硬化組織にも効果があり、0.014inchのガイドワイヤーを用いて治療します。今日のレーザーの使用は下肢領域でステント内再狭窄、デバイス領域ではリード抜去で使用されることができます。今回は冠動脈領域に関してまとめます。ELCA:Excimer Laser Coronary Angioplasty の略となってます ...
ショックウェーブ IVL(Intravascular Lithotripsy)
ショックウェーブとは冠動脈内に形成された石灰化に対して使うバルーンデバイスです。従来であれば主に「ロータブレータ」「ダイヤモンドバック」が使用されてきていると思います。こういったデバルキングシステムでなくでも「カッティングバルーン」「スコアリングバルーン」といったバルーンなども用いて治療しています。ここ最近ではこれらに加えてnewデバイスの「IVL」が市場にでています。バルーン内部に衝撃波を加えることのできる機能が組み込まれており、血管の中から石灰化に亀裂、割れ目を作ることを目的としたデバイスとなっていま ...
エクスチェンジデバイス KUSABI, Victoria, Trapper
依然紹介したエクスチェンジデバイス ”KUSABI” の他にも・Victoria 東海メディカルプロダクツ・Trapper Bostonの2種類があります。今回はこれらも含めてまとめていこうと思います。 Trapper トラッパー Boston社製 大きな特徴はガイディングカテーテルからバルーンが飛び出さないように「インナーチューブ」と言われるストッパーがあることです。(図1)インナーチューブは前後に動かせることができ、90cm、100cmのガイディングカテーテルどちらにも対応しています。梱包から ...
日本人を含む東洋人に多い「頭蓋内動脈狭窄」はカテーテル治療での期待が大きい分野の一つです。今回はそんな脳血管動脈の狭窄についてまとめていきます。 原因は主に3つ 頭蓋内動脈が狭窄する原因は主に・動脈硬化・解離・攣縮の3つとなっています。主な治療法としては動脈硬化には「バルーン拡張術(PTA)」解離には「ステント留置」攣縮には「PTA」または「血管拡張薬」となっています。 動脈硬化による狭窄 治療目的としてはCAS(頸動脈ステント留置術)と同様に血管を拡張することが目的となっています。動脈硬化に対してPTA ...